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スタン・ゲッツ「イパネマの娘〜ゲッツ・プレイズ・ジョビン」
「イパネマの娘」と林家木久蔵
寄席の帰りに浅草のサンバカーニバルを楽しんだのが8月の終わりころ。以前ブラジルに行ったのを思い出し、また行きたくなってしまった。ブラジル移民100周年の2008年にサンパウロで落語会を予定しています。

スタン・ゲッツ「イパネマの娘〜ゲッツ・プレイズ・ジョビン」前回のブラジル旅行中に覚えたポルトガル語は、たとえばスープが「ソッパ」、肉が「アホー」。レストランで「ソッパ」といわれ、「いや、そばじゃない、スープだ」なんて言い返したりする。

そんなことを思い出しながら取り出したアルバムがスタン・ゲッツのコンピレーション盤「イパネマの娘〜ゲッツ・プレイズ・ジョビン」。1960年ごろブラジルでアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトが始めた新感覚のサンバをジャズテナーのゲッツが取り上げた。

ゲッツ&アストラッド・ジルベルトの「イパネマの娘」は、見事1964年のグラミー賞で輝いた。このコンピレーション盤収録の「デサフィナード」や「ワン・ノート・サンバ」も大ヒットしました。

ところで、9月4日、私の兄弟子で同じ釜の飯を食った木久ちゃん、つまり「笑点」の人気者、林家木久蔵さんの親子W襲名披露パーティーがありました。

木久蔵の芸名を息子に譲り、自らは林家木久翁と改名。ラーメン事業やエッセイ、漫画と多芸多才。パーティーも、親子ダブル襲名とあって、司会もなんと徳光和夫親子。なんともユニーク。

この木久ちゃんで忘れられないのは彼の結婚式です。落語家仲間が式場に押しかけてみると、なんと新郎の席に本人がいない。隣の式場でほかの結婚式の司会をしていたのです。師匠の彦六も開いた口がふさがりませんでした。

とにかく木久ちゃん、おめでとう。



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(1)「牡丹灯籠」とKiss
(2)「寿限無」とC.C.R
(3)お盆だしカントリーロード
(4)「目黒の秋刀魚」と「つづれおり」
(5)与太郎と「ミニット・バイ・ミニット」
(6)「甚五郎」と「青春の輝き」
(7)「掛け取り」とメリークリスマス
(8)「かつぎや」とジャニス・イアン
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(11)「子ほめ」とビー・ジーズ
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(22)林家三平とダイアナ・ロス
(23)三遊亭円楽とウィリー・ネルソン
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(27)「永代橋」とディラン




profile
しゅんぷうてい・えいし
落語家

東京都豊島区出身。
昭和32年3月 京華高等学校卒業
昭和32年10月 8代目春風亭柳枝に入門
昭和34年12月 同師匠没後8代目林家正蔵に移門「林家枝二」
昭和35年8月 二つ目昇進
昭和48年3月 真打ち昇進
昭和57年1月 師匠彦六(正蔵改め)死去
昭和58年7月 7代目春風亭栄枝を襲名